小話第10話 おとぎの国のシャリム 2

シャリム「・・・・・・」

朱理「こーらー!起きなさいってば!!」

シャリム「うーん・・・まだ食べられるよ~・・・」

深澄「寝言でも食べることばっかりね、この子は;」

李闇「あ、あんなところに巨大なりんごがっ!」

シャリム「え!?どこどこっ??」

りんご?

シャリム「なーんだ、りんごなんてどこにも無いじゃん」

李闇「でも、これでばっちり目が覚めたね」




ここはどこ?

シャリム「ここは・・・?」

深澄「私達もさっき目覚めたばかりだから、よく分からないわ」

朱理「全く、どうなってるのよここ」

???「お目覚めになりましたか」

シャリム「!」

侍女

???「王妃さまからあなたをこちらにお通しするように言われております。

さあ、どうぞ」

シャリム「え、ちょっと待って!あなたは誰?」

???「ああ、申し遅れました。

私はこの宮殿に勤める侍女です。

とにかく、詳しい話はこちらで・・・」

シャリム「宮殿?侍女??」

深澄「百花に似ているわね・・・。

まあ、今はついて行ってみましょう。

ここがどこか、何か分かるかもしれないもの」

シャリム「そうだね」





侍女「王妃さま、ただいま勇者さまをお連れしました」

王妃様

シャリム「王妃さま、深澄に似てるね~」

勇者到着、歓迎します

シャリム「ほえ?勇者??」

娘がさらわれてしまったのです

シャリム「え、あたしの職業は勇者じゃなくてエレメンタラーなんだけど・・・」

どうかお願いします

シャリム「あのー、聞いてます?」

お願いしますね?

シャリム「完全にスルーされてる・・・」

分かったわ

シャリム「深澄、どういうこと?」

深澄「ここはおそらく本の中の世界で、

私達は本を読んだことによって

この世界に入り込んでしまったんじゃないかしら」


シャリム「え?」

深澄「きっとこれは、読んだ人が主人公になって冒険できる本なのね。

どうして登場人物が、私や百花に似ているかは分からないけれど・・・。

読者に近しい人物が登場人物として登場する仕組みなのかしら」

シャリム「ふむむ」

李闇「読むと本の世界に入れて冒険できるなんて、

最近の本は凄いんだね!」


朱理「あれ、ずいぶん古い本だったけど?」

シャリム「よく分からないけど、

本の世界の中に入れるなんて、凄く貴重な体験だよね。

よし、折角来たんだし、魔王退治にいこっか~」

深澄「物語が終われば・・・つまり魔王を倒せば、

元の世界に戻れる可能性が高いわね。

魔王がどのくらい強いか分からないけれど、頑張りましょう」

どうか


私からもお願いします

シャリム「うん、行ってくるっ!」










3へ続きます。

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