小話第15話 シャリム誘拐事件 8

窓に佇む一人の男

???「・・・・・・」

???「どうしたの?マリシャス兄さん」

マリシャス「我らの領域に何者かが侵入した。

タイタニアが一人・・・エミルが二人。

エミルのうちの一人は、この城の姫の客人のようだから

我らに干渉することはないだろうが、用心するに越したことは無い」

???「お姫様の客人、ねえ。

あの人、ボク達に協力してくれないけど、

部屋から動けないから邪魔にもならないし、心配ないんじゃないの?

ちょっと気が触れてるお姫様のことだ。

人間を住まわせてるのだって、単なる気まぐれだろ」

マリシャス「だといいが」



マリシャス「ところで、何時あの娘を使う?アニムス」

頃合はそろそろ

アニムス「今夜だよ。

今夜は新月。あの日と同じ、真っ暗な夜・・・。

ボク達の力が最も高まる夜だし、ちょうどいいじゃないか。

兄さんも覚えてるでしょ?あの日のこと」

マリシャス「忘れるはずが無かろう。

ルジェによって我らがここに封ぜられた、あの新月の夜・・・。

あれからもう、どれだけの時が経ったものか」

アニムス「でも、この辛い生活も今夜限りだよ。

ずっと、ずっとこの日を待っていた。

ようやく、ボク達は・・・!」





迷いに迷って先に着いた

フーア「はあ・・・。

やっと上のほうまで来れた;」

百花「ご主人、お疲れ~」

フーア「途中で何度もどこからか矢で狙撃されたり

ゾンビが寄ってたかってきたり

迷って同じ部屋に入ったり外に出ちゃったりしたから

かなり時間かかったわ;」

百花(時間かかった理由の9割は迷ったせいじゃないかな~・・・)

もうここまで

マリシャス「侵入者、か。

あれだけの数の不死者を相手に出来るとは想定していなかった」

アニムス「ここまでこれたってことは、

兄さんが集めた不死の魔物の群れを突破したってこと!?

信じられない・・・」

あんた達誰?

フーア「ん、あんた達誰?」

百花「ドミニオンみたいだね~」

フーア「ドミ・・・。

そういや、ウィスで聞いたシャリムの誘拐犯の特徴って、

赤い髪で、灰色の肌のドミの男・・・。

まさにそのままじゃないの!あのわさわさ!!」

アニムス(わさわさ・・・)

聖者の間へ

マリシャス「アニムス、ルジェの末裔を連れて『聖者の間』へ行くぞ」

アニムス「え、侵入者はどうするの?」

マリシャス「今は侵入者など相手にしている場合では無かろう」

アニムス「つまらないなあ・・・」

マリシャス「後でいくらでも相手できようぞ」

アニムス「そうだね。じゃ、行こうか」

あんたたちが犯人ね!?

フーア「ルジェの末裔・・・。

やっぱり、あんた達がシャリムを誘拐した犯人ね!?

シャリムはどこにいるの?」


アニムス「おや、あの子の知り合いだったんだ。

残念だったね、もう会えないよ。

・・・もうすぐ死ぬからね

フーア「何ですって!?」

また会えたら

アニムス「フフッ・・・じゃあね、赤髪の剣士さん」

フーア「ちょっ、待ちなさいよ!

消えるなんて反則ー!!」





!

シャリム「あ・・・」

アニムス「やあ、シャリム。

ようやく君に役立ってもらう時が来たよ」

シャリム「・・・・・・」

アニムス「ボクと一緒に来てもらうよ、聖者の間へ」










果たしてフーアはわさわさ二人の企みを止めることができるのか!
というか、フーアを探している(はずの)マリアナはどこへ・・・?
9へと続きます。

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