小話第19話 黒き射手 1

一人、南の地で

???「・・・ああ。また何か分かったら連絡をくれ」

そろそろ時間か

???「・・・・・・。

そろそろ時間か」




???「到着した」

遅い!

東軍騎士団長官「やっと来たのか。

遅いではないか!」

遅いというが

???「遅いというが、予定の時間より遅れたわけではない。

問題あるか?」

東軍騎士団長官「ぐぬぬ・・・まあ、いい。

今回君にやってもらいたい仕事は、ある人物の監視だ」

???「ある人物?」

東軍騎士団長官「この写真の人物だ」

・・・女か

???「・・・女か。

この女に何かあるのか?」

東軍騎士団長官「うむ。

ダウンタウン地下遺跡でモンスターが虐殺された事件は知っているだろう?」

???「ああ。俺が見た不審人物が犯人というやつだな」

取り逃してしまった

東軍騎士団長官「その通り。

君が提供してくれた情報を元に犯人を捜し、

追い詰めることができたのだが、取り逃してしまった」

???「・・・・・・」

東軍騎士団長官「ファーイーストに逃げ込んだとみて、

緑盾軍に協力を要請したが・・・部隊の半分が壊滅。

たった一人相手に、だ

物騒な奴だな

???「よほどの腕の持ち主なのか。

随分とまた、物騒な奴だな。

それで、この女がそれにどう関係しているというんだ?」

仲間らしい

東軍騎士団長官「彼女は犯人の仲間らしい。

したがって、あの事件に何らかの形で関わっている可能性が高い。

犯人の逃亡の手助けをするとも考えられる。

そこで君に監視を依頼したいと考えたのだ」

俺は狙撃手

???「俺は狙撃手だ。

監視ならアサシンやコマンドといった職のほうが適切じゃないか?」

東軍騎士団長官「誰も君に監視だけを頼むとはいっておらんぞ」

???「・・・というと」

東軍騎士団長官「少しでも不審な様子を見せたら、始末して構わん」

騎士団の実態

???「これはまた横暴な措置だな。

もし全く事件に関わりが無かったら、どうするつもりだ?」

東軍騎士団長官「ただでさえ騎士団の失態が続いている中でこの事件だ。

市民の騎士団への批判も高まる一方。

これで犯人が捕まらないということになったら、

騎士団の信用は地に墜ちる。

この際どのような手段を使ってでも、

『犯人』を確定して捕らえるなり始末するなどして、

『事件』を『解決』せねばならないのだよ


???「そこで、犯人の知己というだけで『犯人』に仕立てて殺して『解決』か」

時として

東軍騎士団長官「君なら分かるだろう?

アクロポリスの平和と秩序を守るには、

時としてそのような手段も必要なのだよ


俺は俺の仕事をするだけ

???「・・・まあいい。

俺はただ、任務を遂行するだけだ」

東軍騎士団長官「うむ。頑張りたまえ」

名は?

???「そういえば、この女の名は?」

写真に写るは・・・

東軍騎士団長官「フーア、だ。

近接での攻撃は避けられてしまうが、

遠距離攻撃のできる君ならば大丈夫だろう。

だが彼女はブレイドマスターの奥義、百鬼哭を覚えたとの情報も入っている。

油断していると返り討ちに遭うぞ」

???「了解」










謎の新キャラ登場。
果たして彼は一体何者なのか?
騎士団の内情がどろどろしてるのは仕様・・・です。
2へと続きます。

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